目をつむれば家のこと。
愛されていた記憶のこと。
条件付きで、怖くて、触れない愛の音。
戻りたいと、ない場所を指す。
帰りたいと、ない場所を指す。
5分前の「君の分まで生きる」はどこに行ったの?
君はどこにいるの?なんで置いていっちゃうの?
なんで会えない場所に行っちゃうの?
明日銭湯に行くから傷は付けないでおいた、なんて生ぬるい心で、今日も壊れた心が塞がらない。
名前も知らない曲の音が、私をどんどん壊していく。
わがままで、大事も愛も何も分からない。
生きる道標がない中で、
1人ぽつんと白いねこ。
君が描く歌に、君のともす声に
橋の真ん中から家に折り返した。
そんな夜を繰り返しているんだ。