iyasichan’s diary

しろんちゃんに憧れて

白蛍

虹の始まる場所を探したんだよ。

 

そこに君がいたんだよ。

 

涙がポロポロ落ちていて、

その水が乱反射して、僕には虹に見えていたんだよ。

 

でも、

頼むから虹になんてならないで。

僕はその涙の方がよっぽどに美しいから。

 

頼むから空になんてあがらないで。

僕には空をきるほどの両の腕はもっていないから。

 

光の世界では、白は黒よりもたくさんの色をもてるから、息がしやすいかもしれないね。

でも猫のままじゃないと僕が撫でられないじゃないか。

 

 

 

 

だから、きみが虹になると言うなら、私はもう一生空を見上げない。

 

光って消えるただそれだけと知りながらそばにいてください。

 

金魚すくい

私は『 生きてるだけでえらいよ』って

言われるより、

『 生きるの向いてないんだね』って

言われた方が救われる。

 

私は『 死んで欲しくないな』って

言われるより、

『 死ぬのも向いてないんだね』って

言われた方が救われる。

 

僕が救われる言葉は、

きっと万人受けしない少し突き放した言葉だ。

 

本当は言いたい。本当はそっちを言いたい。

けれど万人から叩かれるのが怖い。

 

私は今の自分が好きじゃない。

すぐに奇跡を起こす映画みたいで。

言葉に足元まですくわれそうで。

 

どうしたらいいんだろうか。

 

 

きみのうたが大好き

その言の葉は

溢れる塩の瓶だった

 

その言の葉は

殺める君の綱だった

 

その言の葉は

流れる星の水だった

 

その言の葉は

優しい菜っ葉の茎だった

 

その言の葉は

君を隠す色とりどりの筆だった

 

僕に、食める風の盗作をどうかどうか。

何度も塗り直すための心のペンキをどうかどうか。

唇に軽く塗ったワセリンを彷彿させる君のうたは

あたしの心に空気をいれた。

 

あたしに打ち込まれた銃の鉛玉は

あなたを守るための勾玉だったのですよと

語る笑みの仮面の先で

 

君はやっとやっと僕の心の色を

 

そっとその絵墨でいとも簡単にあらわした。

 

ああ  なんてことだろうか君は

あたしの雪でぐちゃぐちゃにしてあげようか。

 

 

 

 

大切な言葉を飲み、大事な言葉が僕の頭から流れていくのが酷く苦しい。

 

『 あいしたい』から愛と方向を

見間違えば死にたいになるなんて知りたくなかった。

 

たどり着いた愛で、繋いでいた嘘で、

吐いていた脆さで 

 

私はそれらの命綱を失った今どう生きろというのだろうか。

ああ   愛の擬音語はなんだろうか、あの安価なラーメンすするみたいなオトマノペだろうか

ああ  あのクラゲはいいな、痛みもなくその場の勢いで 美しく海底に沈めるだなんて

こちとら何年無様にもがいているのでしょう。

 

句読点がないと読みにくいくせに、句読点があるたんびに不安になる人生。

 

もっと早く糸冬わらせられるような

脆い動物に生まれていたかった。

 

環境

恵まれているのに、

 

恵まれているのに泣きたくてしょうがない。

 

何もやらない劣等感は、
何かやって自信をつけるのが1番なのだろうけれど、
今日も努力しなかった理由を、

『 何もやれない』劣等感にどこかすりかえて、私は、自分の心を騙し騙ししちゃうの。

 

夢も学歴もない理由を『 急いでいるフリ』で紡ぐまま、まるで世界の全てを知っているからこうしているんだよとばかりに。

 

泣きたいけれど、泣く場所を自分で作る強さは無い。

そんな自分が本当に嫌いで、

ぬくぬくのお部屋で、全て揃った環境で今日も

過去を思い出して涙目になっている。

 

 

わがまま

 

全部我慢しちゃうきみは、絵の具の中のお水みたい。

透明なままでいたいのに、たくさんの色を溶かされて。

鮮やかな色を自分も持ちたいのに、いつの間にか黒っぽくなっちゃって。

 

美しい色も、混ぜたら黒くなっちゃうから。

白くなるように、そっと光の世界に行けたら。

 

けど、まだ、行かないで。今はまだ君の隣にいたいの。