iyasichan’s diary

しろんちゃんに憧れて

白蛍

虹の始まる場所を探したんだよ。

 

そこに君がいたんだよ。

 

涙がポロポロ落ちていて、

その水が乱反射して、僕には虹に見えていたんだよ。

 

でも、

頼むから虹になんてならないで。

僕はその涙の方がよっぽどに美しいから。

 

頼むから空になんてあがらないで。

僕には空をきるほどの両の腕はもっていないから。

 

光の世界では、白は黒よりもたくさんの色をもてるから、息がしやすいかもしれないね。

でも猫のままじゃないと僕が撫でられないじゃないか。

 

 

 

 

だから、きみが虹になると言うなら、私はもう一生空を見上げない。

 

光って消えるただそれだけと知りながらそばにいてください。